《麹町》とある会社のボスのつぶやき |
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販促の話、現場の声、政治経済、人生、山など四方山話を綴っていきます。 |
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さてテレビ局はどうでしょう。全国NETのテレビ局で調べてみました。
こちらはいろいろ違いがみられます。
まずNHK(6/15付のリリースから)
全国のNHK受付窓口に寄せられた義援金は6/10現在、約17億円。
この義援金はすべて中央共同募金会を通じて被災地の方々の為に使われるということです。
ちなみに郵便為替による募金については、日本赤十字社と中央共同募金に
直接振り込むように案内しています。
日本テレビ
24時間テレビ東日本大震災緊急募金で、口座振込みなどで募集しています。
6/13時点で約9億円の募金が集まっており、4/28までに2度に渡って、8億3千万円が、
被災県(岩手・宮城・福島・茨城・千葉)に寄贈されています。(4/28付リリースより)
TBS(6/10付リリースより)
東日本大震災 JNN・JRN共同災害募金で約18億円の義援金が集まり、3/23と6/9の2度に渡り、
日本赤十字社に計18億円が渡されました。
フジテレビ
HPを見たのですが、フジテレビとして独自に募金活動はしていないようです。「ひとつになろう日本」のキャンペーンの一環で、
日本赤十字社への募金を呼びかけています。
テレビ朝日(4/28付リリースから)
テレビ朝日ドラエモン募金において約18.6億円の義援金が集まっており、
3/22 3/28 4/28の3回に渡り、総額18億円を岩手県・宮城県・福島県の各県と日本赤十字社、ジャパンプラットフォーム(NGO)、国連WFP協会に寄託しました。
こうやってみると義援金の寄託先は日本赤十字社や各被災県に直接というのが多いのですが、
NGOや団体などもあったり...。
公表していないところはいったい集まった義援金どうしているのでしょう。
とにかく皆さんの善意を集めるからには、たとえ小さな金額でも、しっかり公表しないといけないと思うのですが。
と、ここで各県や、日本赤十字社に寄託された義援金がその後がどうなっているのかも、気になってきました。
また調べてみます。
(WEBの情報を探して書きました。何か間違いがあるようであればご連絡下さい。すぐに修正・訂正させていただきます。)
<2011.06.17>
どうも震災ネタになってしまうことをお許し下さい。
今回の震災では、多くの方が義援金という形で被災地支援を行っている。
今回の震災は規模も大きく、衝撃的だったので、率先して寄付をされた方も多かったと思います。
ですが、果たして皆さんはその義援金どうなっているのか、ご存知だろうか。自分は気になったので、ちょっと調べてみました。
私たちが身近に目にするのが、スーパーやコンビニなどでの店頭募金、公共施設での募金。
スポーツや芸能関係の募金、それとTVで呼びかけている各テレビ局の募金。
まずスーパーやコンビニということで、セブン&アイグループとイオン
グループを調べてみた。
セブン&アイホールディングス
(5/2ニュースリリース・東日本大震災義援金」2回目寄贈報告より)
セブンイレブン・イトーヨーカードー・そごう・西武などの店頭募金の他、
社員・CVSオーナー・関係先様よりお預かりし、寄贈した総額が、1回目・2回目併せて約33億円。
寄贈先は被災各県となっていました。
(各県ごとの明細もでてます。)
イオングループ(4/27ニュースリリース・東日本大震災緊急募金より)
3/12〜3/31に各店舗及びイオン銀行などに寄せられたお客様からの募金と
社員からの募金合わせて10億円に、イオングループの拠出金26億円を加え
た総額36億円を、被災各県に4月中旬に寄贈したという内容です。(各県
ごとの明細もでています。)
スーパーやコンビニなどの募金は、こうしてみると直接各被災県へ送られているようです。
自社店舗も被災にあっており、また行政との繋がりもあるので、
なるべく早い対応ができるようにと、直接各県への寄贈となったのではないでしょうか。
次に公共施設などで行われている募金についてですが、
台東区の場合(先日個人的に復興イベントのお手伝いをしたので、ピックアップしてみました)、HPによると5/31現在、公共施設の募金箱以外に
個人や団体から併せて1億円の義援金を預かっているそうです。
うち募金箱に集められた400万円を日本赤十字社に送金...?んっ個人や団体の9600万円の募金はどうなってるの...?
それについては被災地の為に全額寄付するということだけで、具体的なアクションについては書かれていません。
気になったので川口市(地元です)のHPをみてみましが...。
公共施設の募金箱の設置期間の延長のお知らせがあるだけで、いくら集まっているのかも、どう使われたかも書いてありません...。
ではスポーツ・芸能ではどうでしょう。
まずプロ野球。
4月2、3日で行われたチャリティマッチの収益金と義援金併せて1億円を、日本赤十字社に寄付(4/7)。
また公式戦で各球場に設置された募金箱に集められた義援金の総額(6/5時点)が4600万円になったことを報告してます。
但し、こちらの義援金については、12球団を通じ、被災者・被災地に全額が送られるとしています。しかし、いくつか球団のHPを見てみましたが、具体的に書いている球団はなかったですね。
ではサッカーは、
カズがゴールを決めたチャリティマッチの義援金2200万円と、その後に行われたチャリティオークションの収益4400万円、
6/9現在義援金口座に振り込まれた9400万円は日本赤十字社を通じて復興支援に充てられるそうです。
またJリーグの各チームが独自に試合会場等で募金活動をしています。
これはプロ野球と対照的にどうも一度Jリーグ事務局に集められ、そこから
復興支援にあてられるようです。
またチームによって活動状況の開示については積極的なところ、していないところ、いろいろあります。川崎フロンターレは、HPで募金をJリーグに送金した際の領収書の写しまで掲載しています。
ただJリーグとして今どれだけ集まっていて、どう使ったかはわかりませんでした。
次に芸能界。
代々木公園で3日間で30万人以上の人を動員したジャニーズ「マーチングJ」、このイベント以外にも募金活動しているようですが、
いろいろWEBで情報さがしてみたのですが、いくら集まってどう使われたか、見つけることができませんでした。
AKB48の募金活動はHPによると、日本赤十字社への流れになると思いますが、
こちらもいくら集まって、どうしたかはわかりませんでした。
で、amuse(サザンや福山、パフューム等が所属している)はというと、しっかりしてました。
一般の方からの義援金6000万円にアミューズグループからの義援金13000万円を併せた1億9000万円を、
4/30付で日本赤十字社に送金済ということです。
続く...。
<2011.06.14>
先週の土曜日ボランティアで参加したNPOの説明会に行ってきました。
そこで体験報告ということで10分ほどお話させていただいたのですが、
皆さん真剣な眼差しで聞いておられるので、こちらも違った意味で緊張してしまいました。
(普段人前でしゃべるのもそんなに緊張する方ではないのですが...)
当日は70人位の方が参加され、そのうち7割位の方はすでにボランティア行きを決めていました。是非現地で力発揮してきて下さい。
さて、説明会の後にボランティア仲間と上野公園で催されていた被災地応援
イベントへ行ったのですが、14時近くで昼も食べていなかったので、昼飯
にしようとアメ横に向かいました。
が...。ものすごい人。
こんなに人が集まっている通りを見たのは、いつ以来か考えてしまうほどの人ごみです。
通りを横切るのも一苦労です。
しかも渋谷とか巣鴨とか秋葉原とか、ある意味そこに来ている人の同一性がありません。
年配の方、家族連れ、若いカップル、外人さん、修学旅行生、こわいお兄さん風の方...。
ありとあらゆる人達が集まっています。しかもまともに歩けない位すごい
人数。ちょっとビックリなアメ横パワーです。
アメ横ってなんか昔ながらの雑多感があるのがいいですね。
ある種のいかがわしさ(失礼!)なんかもあって。
なんかごちゃごちゃしてるけど落ち着くっていうか...。
新しい街の無機質な感じより、今はこっちの方が合ってるのかもしれませんね。
そんな喧騒の中、屋台風のお店で、昼間から焼き鳥に生ビールを
いただきました。
久しぶりに街のパワーを感じた一日でした。
(ちなみにイベントの手伝いもあったので、そんなに飲んでませんよ。)
<2011.06.07>
先日弊社にあるフィルムメーカーさんがご挨拶に見えたので、いろいろ原材料の供給状況について聞いてみました。
今回の震災で、自動車部品はじめ、紙、フィルム、インクなどの大手メーカーの工場が被災し、原材料の供給が一斉にストップしてしまい、製品が
作れないという事態になりました。
(この事態でアメリカの自動車工場も生産が止まってしまったということですから、
唯一無比の工場が被災地域にも多かったんだということを思い知らされましたね。)
被災した当初、品不足の懸念から、店頭で食品やトイレットペーパーが
姿を消してしまったのも記憶に新しい訳ですが、
これは消費者の心理的な影響も大きく、買いだめが主たる要因だったわけです。
いつもは買っていない保存食や、いつも使っていないブランドのものも、
店頭にあればすぐに買ってしまったり...。
実際、スーパーもコンビにも3月は前年以上に売り上げが伸びたということですから、品物がなくなった訳でなく、
それ以上にみんなが購買したということでしょう。
これと同じような状況が生産の現場にも起こっている訳です。
今回の震災で多くの工場が被災して、原材料や資材の供給が一時ストップ
してしまいました。
加工メーカーさんとしては、当面今ある在庫の原材料・資材で凌げるものの、
1月先、2月先の原材料・資材の供給がどう
なるかわからないという状況。
だから、いつものルート以外のところにも発注をかける。
それでも不安だから別のルートでも発注をかけておく。
つまり通常よりもかなり多い量がこの時期原材料メーカーさん・資材
メーカーさんに発注があった訳です。
それで、原材料メーカーさんは工場稼動後でも、受注残が一杯で新規の
発注分については納期が相当かかるようになってしまっている。
それでは加工メーカーさんも納期が間に合わなくなる恐れもあるので、別のところにも発注する。
でも最初の注文もキャンセルしない。だからまた必要量以上の受注残が積み上がる...。
悪循環ですね。
そしてフィルム関係の話でいえば、6月に入って加工メーカーの倉庫が一杯
になって、原材料が受け取れないという事態が出始めているそうです。
うちにご挨拶に見えた原料メーカーさんも、今後大量のキャンセルが入る
のか、はたまた急に発注が止まってしまうのか、頭が痛いとおっしゃって
ました。
個人より企業の方が大人気ないかもしれませんね。
<2011.06.06>
皆さんはこのアニメをご存知だろうか。
今日そのBDの発売日ということで記事がでていたので、私も忘れていたのを思い出しました。今、TokyoMXテレビなどで放映しているのですが...。
私がこのアニメのことを初めて知ったのが、新聞の広告記事で(確か去年の11月頃だったと思う)、
それにはアニメのキャラクター(ロボットのようなスーツを身にまとったヒーロー達)と協賛社大募集の文字が...。
どういうこと?と思い詳しく見てみると、
F1ドライバーが、ドライビングスーツにスポンサー企業のロゴをペタペタ貼り付けてるみたいに、ヒーロー達が着るスーツの胸や肩に実際の協賛企業や商品・サービス名を入れられるらしい。
つまり番組そのものが異業種が一同に会するCMってこと...?
ですが世の中はバブルの頃とは違うので、
大手企業がアニメのスポンサーするのも難しいかもしれないし、
地上波で流す番組ですから、金さえ出せばどこでもいいって訳じゃないし、
果たしてどんな企業が協賛するのか、どんなストーリーになるのか興味がありましたが、震災や原発の事故ですっかり忘れてました。
で先にも書いたようにBD発売の記事で思い出し、WEBで調べてみましたが、なかなか高評価のようです。
アニメとしてもおもしろいらしい。
(さすがガンダムのサンライズさん)
公式HP
http://www.tigerandbunny.net/index.html
この中で特に受けてるのが「ロックバイソン」というヒーロー。
なにせ肩に大きく「牛角」のロゴ(もちろん漢字)が入っているのですから。
主役級には「ソフトバンク」や「ペプシ」のロゴが入っていて、それなりに格好いいんですが、
「牛角」さんのロゴのインパクトの強烈なこと...。PR効果は抜群なんじゃないでしょうか。
ユッケ事件以降焼肉屋さんも逆風が吹いていますが、是非「ロックバイソン」にはがんばってもらいたいものです。
次回はWEBの後追いでなく、ON-TIMEで見てみようと思ってます。
<2011.05.27>
ボランティアレポート掲載しました。
こちらは社内で共有するのに作成したものです。
(参加したNPOの報告会等にも使いました。)
よろしければ、こちらもご覧下さい。
写真点数が多くより、現場の状況がお判りいただけると思います。
ボランティアレポート(PDF)
<2011.05.25>
最近ちまたの自粛ムードも一段落したのか、延期されていたキャンペーンの話や、
販促ツールの話が戻ってきました。弊社としても今まで以上に真摯に取り組ませていただきます。
そんな中である企業さんの大型ポスター作製の話をいただきました。
例年ご依頼いただいているのですが、いつもはタレントや商品を前面に押し出して、
非常にインパクトのあるもでした。
しかし今回原稿をいただきびっくり。
そこにはロゴマークとデザインされた「smile」の文字だけ。
なにやらその企業さんの思いと、しっかりと今を見据えた姿勢に感心してしまいました。
私どもの所属しているJPMの多田亮三氏が書いていたのですが、
震災後「消費」「販売促進」のあり方を考えざるを得ない、と。
販促は、とかく消費者に買い続けることやまとめ買いすることを促させ、衝動買いを引き出すことにポイントがありました。
しかし、今回いろいろなメディアで訴えられたのは、「必要がないのに買うのはやめましょう」
「むやみに買い占めるのはやめましょう」といったおおよそ正反対のフレーズです。
もちろんこれらのことばは、販売促進を否定することばではないので、同列で対比するものではないのですが、
私もなんだか震災とそれにまつわるいろいろな事象の中で
消費者の心理が大きく動いてしまったのではないかと感じています。
日経ウーマンオンラインによると、震災後、高級なものを買って「どや顔」をするブランド消費や、
安くて品質のいいものを買うコスパ消費より、
倫理的・道徳的に正しいものを購入し、自ずと人の役にたてるエシカル消費が増えるのではないかということです。
アンケートの結果、「自分の価値を置くものを再評価した」女性が多かったそうです。
この震災によって、ともに生きること、社会の為に役立ちたいと思うことを真剣に考えた人が多かったのではないでしょうか。
人が変われば消費が変わり、それに応じて私たちの仕事も変わっていく...。
「smile」の文字に改めて販促の方向性の変化を感じた日でした。
※ところでポスターということでは、下記のポスターご存知でしょうか。
私も応援していきたいプロジェクトの作品です。
復興の狼煙ポスタープロジェクト
http://fukkou-noroshi.jp/
<2011.05.17>
NOTE 08)■2ヶ月経った被災地の現状(ボランティアに参加して)
part4
牡鹿半島でのボランティア活動を終えてからNPOの団体を離れ、ひとりで被災地をいくつか見て回りました。
これまでの人生で何度か東北を訪れていて、(おそらく関東地方を除けば、東北地方を旅することが一番多かったと思う。)
スキーで行くこともあったし、いくつかの東北のお祭りを見に行ったりもしました。
戦時中父親が宮城県に疎開していたこともあって父親が東北好きで家族旅行でも何度か足を運んでいます。
叔父が福島県に住んでいることもあるし...。
ぼくとつでやさしい人が多いかなと思っています。
実際牡鹿半島にも高校の時に家族旅行で訪れており、確かバスで鮎川漁港まで行って、そこから船に乗って金華山に渡りました。
その鮎川漁港は今、昨日のブログの中の写真(3枚目)のような状況で、当時の面影を探すすべもない...。
大学1年の時はサークルの巡検で三陸を回りました。当然過去の津波とその対策についても実地見聞をすることになった訳です。
そこで田老町である。
過去津波に何度も襲われ全村全滅が繰り返され、もう津波には負けまいと巨大な防潮堤をつくった町です。
詳細は以下
http://www.gyokou.or.jp/100sen/100img/02tohoku/021.pdf

それは威圧感さえある堤防で、ここまでしなきゃならないのかとさえ感じさせるでっかい建造物だった。
その田老万里の長城ともよばれた、あの防潮堤をも超えて町に襲い掛かってきた津波...。
あの時現地でみた威圧感さえあるあの壁を越える津波...。
今回この目で確かめたかった現場です。
!....あり得ない...。
堤防より海側はもちろん、山側もガレキ...。
確か堤防近くまで家屋はあったはず。そんな軒先から見る堤防は圧迫感すらあったはず。
でも今そこには何もない。ずっと山側まで何もない。




防潮堤の上に立っていると息苦しくなる...。
だんだん風景だけの世界になり、音もにおいも無くなってしまう感覚に襲われました。その後、宮古から磯鶏へ。大学1年ですからもう30年経っているので、その時お世話になった宿も、
おいしかった磯鶏ラーメンのお店も地元の人にお伺いしたら現在もうなくなっていたようです。
もし残っていたらこの津波で大きな被害を受けていたことでしょう。両方とも海の近くでしたから...。
さてその後、海沿いの45号線を走って石巻まで戻り、そこで1泊して翌日また南下です。
海岸沿いにでるたびに同じような光景が延々と繰り返されます。
- 山田町

- 大槌町

- 釜石市

- 陸前高田市

- 石巻市

- 名取市...。

そして原発地域を巻いていわき市小名浜。

これが2ヶ月たった被災地の状況です。
同じ被災地といっても津波の被害がなかった地域や、被害がそれほどでもなかった地域はほぼ普通の生活に戻りつつあります。
コンビニもファミレスもそしてパチンコ店もいつもと変わらぬ感じで営業していたりもしています。
被害の激しい被災地からほんとに車で数十分、距離にして数キロはなれた場所だったりします。
でも復興にはまだまだ遠い地域がいくつもあります。まだまだ多くの支援が必要なところです。
こんなところにも格差がついて、そのうち忘れ去られてしまうといったことがあってはいけないと思います。
私自身もそして会社としてもできることがあれば最後まで支援を続けていきたいと思います。
おわり<2011.05.13>
NOTE 07)■2ヶ月経った被災地の現状(ボランティアに参加して)
part3
4/30〜5/2の3日間ボランティアとして、宮城県石巻市の牡鹿半島で活動しました。
牡鹿半島は石巻市北東につきでた海岸線の入り組んだ半島で、小さな漁村が多く、
遠洋漁業や牡蠣などの養殖を生業としていました。
今回の震災では特に被害が大きく、ほとんどの地区が被災し、
道路が津波により寸断され孤立してしまった地域です。



そんな地域での活動の主な目的は漁具の回収です。
漁具と言ってもいろいろありますが、今回の対象は地元で「タル」と呼ばれる樹脂製フロートの回収です。
これは牡蠣養殖用のイカダに使われるもので、長さ1.1m 重さ15kgもある大きなウキです。

これが津波の被害で相当数山間にまで入り込んでしまい、地元の漁師さんたちだけではどうにもならい状況でした。
この作業は漁師さんからのSOSを受け、日本財団さんの学生ボランティア中心に石巻に拠点を置くNPOのいくつかが加わり、
総勢250名体制で行うことになりました。
このボランティア活動はいくつかのメディアにもとりあげられました。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104300465.html
(5/1朝日新聞)


2日かけ三つの地域で約5000個の「タル」を回収しました。
3日目は港の一部のガレキ撤去作業と、谷あいまで入りこんでしまった和船の回収などを行いました。

ボランティア活動で感じたことはいくつもあります。
人があつまれば、最初は途方もなく思えたことも可能になるということ。
そして何よりもボランティアとしてここに来ている人達の意識の高さです。
おおよそ皆さんこの現場にくるまで、知らない人の集まりな訳で、
一応事前に10人に1人位のリーダーが、決められるのですが、
作業しているうちに回りでいろいろなことが発生し、それに個々対応していくうちに、
てんでバラバラになってしまうんです。
でもそんな状況でもその場その場で目の前の仕事をこなす為、
リーダーらしき人が自然発生的にできあがり、みんなもそれに従って行動していくわけです。
ひとつの方向に向かっていく組織の強さを感じました。
(こんな組織作れれば理想なんでしょうけど...。がんばります。)
しかしまた3日間でできたことはひとつの漁村の「タル」の回収と一部のガレキの撤去だけだという事実。
あまりにも広大な被災地のことを考えると、ほんとに些細なお手伝いだったかもしれません。
いろいろボランティアに対してネガティブな意見もありますが、被災地ではボランティアの力が必要です。
多くの方がボランティアに参加し、同じ思いを共有できれば、世の中少し変わっていくかもしれません。
このボランティアが終わってから、少し被災地を回ってみました。
それは次回ご報告します。
つづく<2011.05.12>
NOTE 06)■2ヶ月経った被災地の現状(ボランティアに参加して)
part2
29日お昼頃、現地本部に到着。その日の作業は、支援物資の整理。
震災から約2ヶ月。現地でのニーズも変わってきており、山積みになった皆さんの善意の支援物資ですが、
今後必要なものかどうか見極める為、棚卸ししながら整理していきました。
乾パン以外の食料品や水以外の飲料はまだまだ必要かな。
衣料品については、冬ものはもう十分ありますが、夏ものがない。
日用品でも、マスク・カイロ・石鹸・歯ブラシ・オムツなんかはいっぱいある。中には桁違いに大量にあったりするものも...。
学用品も結構あった。おもちゃや本も。
ただ、まだまだ不足しているものもあり、地域によって必要物資が違います。ミスマッチしてるんですね。
ちゃんとした情報で無駄なく支援したいものです。
ちなみにですが現在の石巻市での支援物資の依頼については、下記URLのようです。
http://www.city.ishinomaki.lg.jp/shokokanko/sonota/support.jsp
(現在支援物資を募集しているのは、知ってる範囲で、石巻市以外にも、
気仙沼市、多賀城市、亘理町、南三陸町等がありますので、各自治体のホームページで確認してみてください。
ただどの自治体も、個人からの支援物資は混乱を避けるため、募集してないようです。)
震災から2ヶ月。避難所での生活も2ヶ月。
ただ未だ10万人えお超える人が避難所生活をしています。
また避難所についても、数百人収容している大きなところもあれば、
被災を免れた民家で数名で共同生活をしている人達もいらっしゃいます。
ライフラインが復旧しているところもあれば、未だ電気も水道も使えないところもあります。
十分支援物資が届くところ、届きにくいところいろいろです。
一概に避難所・避難者といっても格差があるのが事実のようです。
翌日からボランティアの作業現場に入るのですが、作業内容は牡鹿半島での漁具の回収です。
そこは大きな被害を受けながらも、この時期までボランティアが活動していなかった地域でした。
つづく
<2011.05.10>
NOTE 05)■2ヶ月経った被災地の現状(ボランティアに参加して)
part1
ゴールデンウィークを利用して、ボランティアに参加してきました。
HPにも書いているように、会社として支援物資は提供しているのですが、
それだけでいいのだろうかという思いが消えず、思い切って参加してみることにしました。
なんで思い切ってかというと...いざ参加しようと思うと未経験者には以外とハードルが高かった。
まず、ボランティアに関する情報が少なくて、果たして現地で自分が何ができるのか不安がいっぱい。
いろいろWEBで調べたのですが、当初はWEBでどう調べればいいのかもわからない状態。
調べて行くとボランティアに対してネガティブな意見もチラホラ...。
果たしてボランティアに行くべきなのか...。
そんな中、私はあるNPOの団体と支援物資の件で、いろいろ相談させていただいた関係で、
そこのボランティア説明会に参加することができました。
説明会に参加し、被災地の現状を聞かされ、ボランティアの役割をお伺いし、
「現地に行けばやることはいくらでもある。是非参加を。」と聞いていたので、
そのNPOの団体に登録し、行くことに決めたのですが、やっぱり実際行くまでは不安がいっぱいでした。
自己責任のボランティア活動。自分が不安なので仲間を募ることもしませんでした。
そして4月29日早朝、現地に向けて一人出発です。
つづく<2011.05.09>
弊社は販促系の会社なのですが、親会社が垣見油化といって石油製品の販売会社なんです。
その垣見油化で合成樹脂製品を取り扱っていた部門(合成樹脂部)の一部が独立して、弊社になったわけです。
そんな訳で、販促の会社でありながら梱包資材や物流資材も取り扱っていますので、
普通の販促の会社では『?』な商品も取り扱っています。
そのひとつが脱酸素材。
よくお菓子などの食品で、袋の中の酸素を取り除き、カビなどの発生を抑えているものです。
脱酸素剤もいろいろメーカーがあるのですが、今回は「サンソカット」という商品を作っているアイリスファインプロダクツさんの話です。
弊社では、この「サンソカット」をある食品会社さんに定期的に納入させてもらっているのですが、
実はアイリスファインプロダクツさんの生産工場というのが、そう、被災地だったのです。
3月11日東日本大震災発生 (弊社もいろいろあったのですが、今回その話はおいといて...)
かなり大きかったので、大変なことになると思っていたのですが...。
皆さんご承知の通り、テレビを通して目に入ってきた映像は想像を絶するものでした...。
弊社が今、東北方面で製作依頼しているものはあったけ...。
ユニフォーム関係は秋田、塩ビ関係は茨城...なんか影響でそうだな...
待てよ...!!!脱酸素剤はあの釜石だ!!!
!!!確かサンソカットの次回納品が14日じゃなかったっけ?!!
11日以来土日も何回か電話していたのですが、アイリスファインプロダクツさんとは連絡とれず。
月曜朝一には取りあえずお客様に事情を説明し、(ありがたいことにお客様も事情をわかっていただきました)
ようやくアイリスファインプロダクツさんと連絡ついたのが、月曜日の午後。
しかし、東京の営業所でも現地と連絡がとれず、現地がどういう状況になっているか、皆目わからないとのこと...。
取りあえず状況がわかり次第連絡をもらうことにしました。
脱酸素剤は複数の企業が生産しており、私のお客様も、別の脱酸素剤とサンソカットを併用しています。
このままサンソカットが供給できない状況がつづけば、全部別の脱酸素剤に変わってしまうのではないだろうか。
お客様だって自社の製品を製造するのに、脱酸素剤が必要だし、特に「サンソカット」でなきゃならないことはない。
投入機の設定変更などの手間はあっても自社製品の製造ラインが止まってしまうことを考えたら、切り替えてしまうだろう。
そんな風に考えていました。
そしてそんな風に考えているのはなにも私どもだけじゃない訳で、「サンソカット」導入しているお客様の多くがそう考えたでしょう。
いったいどうなってしまうのだろう...。
ところが...
翌日から半分あきらめていた早期復旧の知らせが続々と入ってきました。
津波の影響がほとんどなかったこと。生産機械もほぼ無事だったこと。(但し、電気が通ってないので稼動できない)
従業員のかたも大丈夫だった!
そして20日の通電と同時に一部生産ライン稼動。在庫品の出荷開始。(但し、物流の状況は不確定)
23日にはお客様からの受注再開!25日から納品再開!
あの震災からわずか2週間です!すごい!
弊社のお客様も驚き、早期供給再開に感謝していました。
震災の中、必死に復旧に取り組み、事業を継続させようという強い意志と、がんばりには感動です。
こちらも負けずにがんばらねば。<2011.04.25>
NOTE 03)■震災から一ヶ月。輸入タバコにブランドスイッチ好機?
ホームページのリニューアルが震災のちょうど一ヵ月後。
まだまだ余震や原発の問題があって、なにかとあわただしく、更新が遅れがちですが...。
まず初っ端なは販促の話をと思ったのですが、時節柄あまり目にしていませんが...。
そんな中見つけました。
タバコです。そう、輸入タバコ。
皆さんもご存知のように、JTの工場が被災したため、一時製品の出荷が停止されました。
あっという間に、私が吸っていたタバコは品切れに...(誰か買い占めたのでしょうか?)
4月11日より出荷され始めたのですが、いつもの25%程度の出荷ということで、
相変わらず私は、いつも吸っていた国産タバコが、手に入らず、しかたなく輸入タバコを吸っています。
今は銘柄も決めて買っているんですが、当初は何を買っていいかわからず、いろいろ試し吸いしちゃいました。
これは輸入タバコにとってはブランドスイッチさせる好機だし、どこか販促やるんじゃないか、と思っていたところ、
やっぱり始まりましたよね。
1週間位前からでしょうか、とある輸入タバコがコンビにのエンドで、ライター付きパッケージで販売しています。
何買っていいかわからない人は取りあえず買っちゃいますよね。
「そんなこと考える前に禁煙すれば」という声もありますが...。
<2011.04.19>
ジョイ・プランニング株式会社(本社 東京、社長 小原和久)は、東日本大震災の復旧ボランティアへの支援物資として、ゴミ袋を150,000袋提供致します。被災地の方々におきましては、一日も早い復旧復興を心よりお祈り申し上げます。
弊社では引き続きできる限りの協力をする所存です。
<2011.04.11>
弊社HPのリニューアルを機に25年間一社会人として、販促の世界に身をおいてきた自分の目線で、感じたことを
書き綴っていきたいと思います。
できる限り業界の目線で、しかも皆様のお役に立てる情報を発信していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。<2011.04.11>